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春になったら苺を摘みに (新潮文庫)


梨木香歩
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

春になったら苺を摘みに (...
「西の魔女が死んだ」と一緒に買って読みました。 この本は、ウェスト夫人を核にした著者を取り巻く人々(あるいは、つかの間すれ違った人達)を描写した、いわば文章によるポートレートです。その交遊から呼び起こされるそれぞれの人となり、それに対する著者の考えは、硬質でありながらよどみない文体によって淡々と、しかし強い思いをもって語られていきます。 エッセイとひとくくりにしてしまってはあまりにも軽すぎる、この人の観察眼の確かさ、思考の緻密さに驚嘆しました。 個人的に特に興味をひいたのは、ボーダーレス(病名ではなく、彼の行動による)のエイドリアン、アスペルガー症候群のジョンといった、世間からやや距離をおかれてしまう人々についての記述です。おそらく著者も似たような気質を持ち合わせてのでしょう。知らないものを「理解はできないが受け入れる」ウエスト夫人の姿勢とはちがい、著者は彼らに対して、深いところでつながる共感のような気持ちを抱きながら相対しているようです。 (うがった見方をすれば、著者は他人よりもややその気質が強いために非常な努力を重ねて自分に不足する能力を補い、ここまでの観察眼を身につけ、社会に溶...

恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)


黒川伊保子
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★

恋愛脳―男心と女心は、なぜ...
朝日新聞の紹介に引かれて、即買って読んだ。本書の出だしのエッセイ部分はSex and the city のキャリーのモノローグのように軽快で小気味いいが、中盤の一般論になるといきなりしらけた。特に気になった問題点は 1.科学的論拠を示さないまま、断定的な話し方で進めてしまっ たこと(読者層の見誤り?) 2.女性=女性脳の持ち主、男性=男性脳の持ち主 と関係を固定化してしまったこと。 の2点だったのでは? どんなに「典型的な男性脳」の持ち主でも、「自分を失うような恋愛」に溺れるような「例外的経験」をすることもあるはずだ。そのようなダイナミックな変化を変数に入れれば、もっと説得的になったのではないだろうか? 私はこの人のプライベートなエッセイが好きだ。一方、論理的なところは今ひとつだ。本当は、星の数は3,8ぐらいで決して4には届かない感じなのだが、「男性脳」である時間が比較的長い私は、ついついこの作者に甘くなってしまうようである。 また、他の本が出たら買うかって? −たぶん、ね。著者の黒川さんは「純粋な女性脳」の持ち主。 「純粋な男性脳」の持ち主である【私の大好きなひ...

マダム小林の優雅な生活 (幻冬舎文庫)


小林聡美
¥ 480 通常24時間以内に発送
★★★★★

マダム小林の優雅な生活 (...
解説に書いてあるとおり笑えるエッセイです。TVで見たまま聞いたままの話口調でスラスラ読めます。小林さん毎日楽しそう。三谷さんは心のアウトドア派だと言うことも判明笑小林さんと毎日一緒にいると楽しいだろうな〜。レビューでかなり笑えるとあったので期待して読んだらそこまで笑えなかったです。たしかにおもしろいし、雰囲気もすてきだけど、声に出すまで笑えるかな?女優さんですし、文庫だし、文句はないですけど・・・。どうせなら群ようこさんのエッセイのほうがずっと笑えるし、別ジャンルになるけどナンシー関さんのコラムの切れ味がたまらないっ。私にとってこの本は「ほのぼの」って感じでした。楽しく読ませていただいた章もいくつかはありましたが、私には著者のユーモアがまったく理解できません。ページを読んで行くうちになんと突然、著者が飼っている猫のフ○の写真が!とても不快になり、怒りまで込上げてました。タイトルに”マダム”だの、”優雅”だのと入れている以上、ここまで下品な事はしてほしくないです。女優さんなのに、なんかとても庶民的。 そんな著者の人柄が滲み出ている一冊だ。 情報のアンテナをいつも広く張っているのだろう...

周平独言 (中公文庫)


藤沢周平
¥ 860 通常3〜4日以内に発送

周平独言 (中公文庫)
・・・

がんばりません (新潮文庫)


佐野洋子
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

がんばりません (新潮文庫)
タイトルは「がんばりません」なのに、読んだらなぜかがんばりたくなる本。自分の格好悪い部分だって「どうだ!」と言わんばかりにズバっと書いているところがいい。勇気がわいてくる。文章表現がかなりおもしろくて、「今度この言い回し使お・・・」って思うところがたくさんある。(実際は佐野洋子さんだから使えるんだけど)佐野洋子さんの本の中で1番好きかも。しかも、文庫本になってるのが、偉い。糸井重里さん主宰の「ほぼ日」の中の清水ミチコさんの日記。あれファンの方ならこれも好きなはず。

バカの壁 (新潮新書)


養老孟司
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★

バカの壁 (新潮新書)
やはりセンセーショナルなタイトルですよね、本は読んでもらってなんぼ、伝わってなんぼですから、良いタイトルだと思います。話し言葉で、とても読みやすく楽しいのですが、かなり私には難しい話しがたくさんあって密度の濃い本でした。安易に自分が知っていること、常識だと考えられていること、知識として知っていることでも、それだけではない自分の理解を超える取り方が存在するかもしれないことを認識しろ、という事です。「バカの壁」という言葉のインパクトで刷り込みができてしまい、なかなか本当に言いたいことが理解されないところが酒井 順子著「負け犬の遠吠え」に似た展開に私には感じられました。 また、この知識として知っていること、私という自分が知っている常識なりが、受け手として他人には違って取れられている可能性を考慮しましょう、そしてそのあやふやな状態だという認識から物事を確認してコミニュケーションを取ることが重要なのではないか?という問いには全くその通りだと思いますし、それって内田先生や春日先生の中腰力とほぼ同じ話しだと思いました。 それに養老先生の例えとして持ってくる話しが、どうにも可笑しくて、ツ...

愛の話 幸福の話


美輪明宏
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

愛の話 幸福の話
初めて美輪さんの本を買ったのが、この本でした。 他の本は質問形になっていたりしたので、私には合わないと思い(結婚生活の悩みとかが載っていたので)、美輪さんの美のアドバイスを直接受けられるこの本を選びました。 結果は大正解。 美輪さんの美意識の高さや、幸せとはなんなのか、感慨深いものばかりです。 最近の子に対して喝を入れてくれる感じです。 一つ一つの文章を丁寧に読んでいくと、本当に心が洗われるようでした。 また、若い頃の美輪さんの写真は必見! 本当に美しい。 人生のバイブルにしたいと思っています。 美輪さんの本で何を買おうか迷ったら、この本をオススメします!というのが第一印象です。 一度流し読みをした程度ではなかなか理解はできないかもしれません。 男を磨く・女を磨くと簡単に言えますが実際本書でおっしゃられているような相手本位の考え方ができるかどうかははやり一長一短にはいきそうにありません。 ついカッとなったり嫉妬に溺れそうになったときにこの本を読み返してみようと思います。【こだわりを無くし、相手の見える所だけを見るのではなく、見えない所を見る。】 無償の愛は、一言で言えるけど簡単じ...

スタイル・ノート


槇村さとる
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★★

スタイル・ノート
著者の作品が好きだったのと、表紙をはじめイラストがとても素敵だったので買い求めました。 おしゃれのことが語られていますが、よくある“こうすればオシャレ!”というような“マニュアル系”の本とは全く違います。 健康や生き方についても考えさせられる、総合的な“自分のスタイル”についての本です。 私は現在40歳ですが、未だファッションですら完全な“自分のスタイル”が確立出来ていません。 迷いっぱなしです。 この本を読んで、その理由が少しわかったように思いました。 “自分自身”が揺れ続けているから、迷いがあり…“自分自身”を理解しきれていないから、どっちに進めばいいのかわからない…。 本書を読み終えて、本当の意味で自分自身を(自分らしさ、とでも言うのでしょうか)しっかりと確立し、 どう生きていきたいのか長期的な展望を漠然とでもいいから持ち、 そこではっきりとしてくるであろう“自分自身”に必要なモノやコトを身につけてゆけばいいのだ、と思いました。 自分と向き合うことが、自分のスタイル確立に必須だろう、とも。 とりあえず、大量の衣類・バッグ類の大整理からスタートしてみました。 いかに自分に不必要...

ラブレーで元気になる (理想の教室)


荻野アンナ
¥ 1,365 通常3〜5週間以内に発送

ラブレーで元気になる (理...
・・・

遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫)


藤原正彦
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

遥かなるケンブリッジ―一数...
本書は、平成3年10月に新潮社より単行本として刊行されたのを文庫本化したものである。文部省の長期在外研究員として1987年8月から一年間、ケンブリッジ大学に滞在し、さまざまな学者や学生たち、近所の家族たち、こどもの学校のつきあいなどを素材に、読みやすいエッセイを書いている。 読んで印象に残っているのは、本書でたびたび出てくる「ユーモア」という言葉。それは英国独特の無常観に裏打ちされている。対照的に、著者はアメリカ留学体験もあり、ついジョークを飛ばしてしまう。それを藤原夫人がたしなめる。そのやりとりは読んでいて微笑ましい。 また、日本人には理解しがたいかもしれないが英国の階級社会。まるで映画に出てくるようなデフォルメされた卑しさのままに行動する人たち。ロワークラスを煽動するかのような大衆紙。荒れた公立学校。上流の人は下流の人たちをどういうふうに見なしているのだろうなどと考えた。 同じようでいて自分たち日本人との文化の違いを意識させられたりで、読んでいて退屈しない。"ハーバードMBA留学記"(岩瀬大輔著)が面白かったので、 英国への留学バージョンとして知人に勧められ購入。 この2冊...

プリンシプルのない日本 (新潮文庫)


白洲次郎
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

プリンシプルのない日本 (...
白州次郎の人となりについては、本書の解説を担当している青柳恵介氏の『風の男 白洲次郎』が詳しい。 本書は、白州次郎自身の直言集という体裁で、サンフランシスコ講和条約後のポスト占領下の日本を背景に発表されたエッセイをまとめたものである。 当時の日本においても、現代同様さまざまな立場の人間が各々の利害で言動があったはずで、それらに対して白州次郎が持ち前のプリミティブな正義感から歯に衣着せぬ「意見」を述べている。 青柳氏の解説によれば、1951年からのおよそ5年間に発表されたエッセイを編纂したものであり、白州の生い立ちや生涯を俯瞰するものではない。しかし十分に彼の考え方、人となりの一端を垣間見ることができる。 白州が「原則とでもいうのか」と訳した本書のタイトルにあるプリンシプル。非常にシンプルであり、だからこそ様々な利害を背景にした問題をいっこうに解決できない現代の我々にも突き刺さるメッセージになるのだろう。 個人的に、巻末の座談会の中にある白州さんの言に非常な感銘を受けた。 白州次郎、今日出美、河上徹太郎の三人による『日本人という存在』という1950年に文芸春秋に掲載さ...

新装版 毎日が冒険


高橋歩
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★

新装版 毎日が冒険
知る人ぞ知る、高橋歩の自伝的エッセイ「毎日が冒険」。 高橋歩さんの熱くなんとも命がけな青春が描かれているわけですが、かなり若者に人気のようです。 2001年に新装版としてオシャレに生まれ変わり、着実に版を重ねています。 カウボーイに憧れて英語もできぬままテキサスに行ったり、映画「カクテル」に憧れてバーテンダーになったり…… バーテンダー時代に企画したイベント「死んだらゴメン」シリーズは、なんと数十人規模(だったと思う)で集まる人気ぶり。 そのあと独立。 さらに自分の本を世に出したくなって、自ら出版社(サンクチュアリ出版)を立ち上げてしまうのでありますっ!! この実行力は、どこからくるのでしょうか・・?? 「やる」と決めたら、絶対やり遂げる! そんなガキ大将的男らしさをずっとつらぬいている高橋歩。 そんな潔い生き方が若者に受けているのかもしれません。 元気がなくなったとき、生きるのがイヤになった時にオススメの一冊です。 もの凄く影響を受けた本なんです。 他の方々のレビューを見て評価の開き具合にビックリ。 高橋歩という方の自伝なのですが、「考えてるだけじゃダメだな」って改めて思いまし...

私はそうは思わない (ちくま文庫)


佐野洋子
¥ 714 通常24時間以内に発送
★★★★★

私はそうは思わない (ちく...
一番好きだなーと引き寄せられたところが二つあります。ひとつめは「大人になってからいちばん嬉しかったこと」として、「離婚した時。朝起きると、もう体の底から喜びがつきあげて来るのね。(中略)すごく孤独感だと思うんだけど、それがまた嬉しくって仕方ない。大変な爽快感で歓喜みたいなの」と言っている部分。そしてふたつめは「使ったことのあるいちばんひどいあなどりのことば」として「これを言ったら人は死ぬというほどのあなどりのことばはもったいなくて人になど教えられません」と答えているところ。サバサバしたこんな言葉を聞いて、とても元気が湧いてきました。

佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)


島田洋七
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★★

佐賀のがばいばあちゃん (...
内容は8割くらいがガセネタ。 さすがは金の猛者。洋七の婆さんはあんな人生訓を言うような人間ではなかった。本人も認めるところです。映画化して調子にのって舞台化、漫画化、ドラマ化、関連本を書き、更には自分でプロデュースして再度舞台化。貧乏を引き合いに出して金儲けに走るくず人間。しかも全国ネットの番組に出て佐賀についての知識で堂々と知ったかぶりを披露。こんな人間はガセネタソングで佐賀をバカにしたはなわ以下だ。昭広(洋七)が中学3年の運動会のとき、離れて暮らす母が初めて運動会を見に来てくれることになっていたが、当日、母の姿がなかなか確認できずやきもきしていた。マラソン競技がはじまり、昭広が先頭を走りながらどきどきしながら自宅前に近づくと、ちょうどそこに母がきていて、作者を呼んで手を振って応援していた!ここで二人が声を掛け合うシーンは感動的で泣けた(先導車の先生ともども)。 川の上流から流れてくるアウトレットな野菜を食料にし、その川を「スーパーマーケット」と呼んでしまうがばいばあちゃんに、貧乏をものともしない明るさを感じるし、また、磁石を引きずって鉄くずを集めながら歩く姿に、今の人には考えら...

思考のレッスン (文春文庫)


丸谷才一
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

思考のレッスン (文春文庫)
近頃、論理的思考というものがはやりである。書店に行くと、論理的思考力を身につけると称したトレーニング本が並んでいる。しかし、2,3読んでみたが一様に面白くない。ハウツー本を読んだり、ある型にはめ込めば考え方や話し方が論理的になると期待するのが無理だろう。そもそもそういうやり方自体が非論理的ではないのか。それらの本に対して、この「思考のレッスン」は対談をもとにしているということもあるが、読んでいて実に面白い。それは丸谷氏の考えが自由闊達で、飛躍があり、いろいろな事柄について考えたことが具体的に紹介されているからである。話題が多方面に及んで、それでいて支離滅裂にならないのは、言うべきことがぶれず、自分が言っていることを検証するシステムが頭の中に確立しているからであろう。氏は言う。「(論理的なつながり、論理的必然性は大事だが、)大事なのは論理といっても、バカ正直、几帳面、しかつめらしい、堅苦しい、くそまじめなものでは困る。・・論理的必然性といっても、遊び心を忘れてはいけない」。キーワードは「遊び心」である。 最初に述べたことと矛盾するようであるが、本書はハウツー本としても価値がある。たと...

ポケットに名言を (角川文庫)


寺山修司
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★★

ポケットに名言を (角川文...
本を持っただけで、何かが伝わった気がする。 一文一文が「ガツン!」と響きます ふとしたときに手にとって読める本。 いわゆる格言的な名言ではなく、欧米・日本文学作品が 中心。なかには「?」と考えさせられる、深いものも、 ガツっと響くストレートなものも。 なんとなしにぱらっとページをめくって、そこにある一行の フレーズに思いを巡らすのは、とてもいい時間じゃないでしょうか。 (;'Д`)ハアハア さすが・・・寺山である。 高知で産まれただけあってか、高知みたいな詩を描きやがる・・・?! 彼の才能の異端さは・・・まるで高知県・・・高知大学のやうである。 彼に勝てるくらいの才能は、ホッカルさんが知る限り、2人くらいしか知らない。 「私は不完全な死体として生まれた」で始まる有名な詩は、読むものを震え上がらせる・・・?! 詩集や小説、映画などからピックアップした名言の数々を掲載。文そのものは短いが、それぞれに深い意味合いが潜み、また込められていると想像される。 また、寺山の豊かな感性により選ばれた名言集は、彼自身の生き方や思想を写し出しているようだ。さらに、それらの名言たちが、ど...

私の財産告白


本多静六
¥ 1,050 通常24時間以内に発送
★★★★★

私の財産告白
なんといっても戦後すぐの出版物であるにも関わらず、今日にも通用する蓄財術が披露されていることに驚きを感じる。 と、同時に蓄財の基本は、いつの時代も変わりはないということも新鮮な発見だ。橘玲氏あたりの「黄金の羽」的生き方に通じるものが、本書に見られることは偶然の産物ではあるまい。時代の垣根を超えて、歴史に学ぶとはこういうことですね。100年以上も前に生きた方知恵を受け取ることが出来ることに妙に感動します。 本田静六氏は蓄財で有名な方です。 著者は1/4を蓄えにまわすというコトを提唱されているが納税額で日本一の記録を作られた斎藤一人さんもまったく同じ話しをされており説得力を感じました。(1万円入ったとき3000円残す人がお金を残すという話です) ちなみに全体を通じておもしろいということ感じることは少なく、地に足の着いたある種当たり前の連続です、評価が高いからとウルトラC級解を求めると期待にそぐわないと感じるかもしれないで念のため。 以下役に立った点 ・人生一度通る貧乏ならできるだけはやく切り抜けた方がよい ・ケチと気前のよさが与える後の印象 ・気の毒は先にやる ・金儲けは理屈ではなく実...

俺ルール!―自閉は急に止まれない


ニキ・リンコ
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★★

俺ルール!―自閉は急に止ま...
濃密度では「自閉っ子、こういう風にできてます!」の方がよいと思うが、本書は気軽に楽しく読むことができ、内容はやはり非常に興味深いものでした。 個人的には選択肢の提示の仕方や、焼き海苔缶に写真を未整理のまま放り込んだような記憶のあり方、雨の日の水やりの話などが印象に残っています。 アスペルガー者である著者が描く自閉症の主観的世界。アカデミックな本ではなく、体験談・経験談の類の本。文字が大きいので、300ページあるがすぐ読めると思う。 本書は特に章立てもなく、口述筆記風の文章がツラツラと続く。前半1/3までは、幼い頃や学校時代の(アスペルガー者ならではの)失敗談を綴っただけの本なのかと思ったのだが、途中からそうした失敗を引き起こす認知様式や思考様式への言及も増え、中盤〜後半は面白く読んだ。著者の記述はあくまで主観的なもの、経験談ではあるけれども、客観的・統計的立場に立つ(いわゆる)専門家の文章にはないある種の「凄み」が備わっているように思う。 本書には自閉症スペクトラム全般についての解説は含まれないので、この領域に関して全く未知の読者には概説的な本をあらかじめ一読しておくことを...

両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)


寺山修司
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★

両手いっぱいの言葉―413...
寺山さんの本を他にまだ読んだことがなく、この本が初めてでした。 なので、下に書いておられる方もいらっしゃいますが、言葉一つ一つがいきなり出てくる印象で、理解できない言葉も多々ありました。 とはいえ、エッセンスが凝縮されているとは感じられましたし、言葉を何度もかみ締めるうち、なるほど...こういうことかな?…深いなぁ〜...と読み進めることができました。 日本語の使い方の勉強にもなった気がします。 寺山さんの本を他にも読んで、また少し人生経験を積んでから読み直すのもいいかなと思います。 一番印象に残った言葉は、 ある種の人たちにとっては、反省することもまた快楽であるらしいのだが、反省は思い出を傷つける。快楽としての反省、そのおごりと改心癖は幸福論の最大の敵なのである。 というものでした。劇作家としての「寺山修司」の印象が強いかも知れないが、やはり、本業の詩人としての作品はどれも素晴らしいと思います。そして、少しHな作品などもあり、読者を飽きさせないです。「どんな鳥だって 想像力より高く飛ぶことは できないだろう」僕の人生観を変えた詩です。よくある言い方ですが、人生に疲れて立ち止まった...

神も仏もありませぬ


佐野洋子
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★★

神も仏もありませぬ
こんなに赤裸々な本は生まれて初めて(ぐらい)読んだ。赤裸々といっても文章や内容が。だから衝撃だった。 多少なりとも本を書くというのは、ある種の装飾がほどこされて当然、いや、しかるべしだと思っていた。しかし、佐野さんの本は、まったく素直で、まっ正直にすぎる。 正直な文章を読んで、てらいもなく感動する。 心の隅のモヤモヤが軽くなる。 そうか、だから生きていても良いのだ。 小さなことが、気にならなくなる。 怒りたいときは怒れ。笑いたいときは笑え。 つまらない時はつまらないと思って良いのだ。 そんな当然のことを思い出す。 生きるのに、美しいも汚いもないではないか。 とにかく、さらけ出して生きれば良い。佐野さんの本はどれも好きですが、 その中でもこの本は面白かった!! 買って損なしですよ! 何度読んでも楽しめそうです。若い時は 人とは卓越した存在かと思っていたけれど いざ 老齢に片足を突っ込むと 決して そうではなく 若い時の続きのまんま ただただ日を重ねて来てしまったわが身 にとって この本は そうだそうだ そうなんだ〜と 膝を手で打つ言葉がいっぱいでした。 帯にも書いてある「くもの巣が顔に...